ストレッチできない筋肉?インナーマッスルとは



ストレッチはしていますか?筋トレ後の筋肉は疲労して収縮状態なので、スタティックストレッチで伸ばしてやると疲労回復効果があると思います。

ところでストレッチができない筋肉もあるのです!筋トレ続けてる方ならインナーマッスルって聞いた事はあると思います。インナーマッスルとは文字どおり「体の内側の筋肉」ということで、逆に大胸筋とか大殿筋とか太もも二の腕の外側の目立つ大きい筋肉は「アウターマッスル」といいます。

ただし従来インナーマッスルとしてあつかわれていた、例えば野球等でよく出てくる肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)など、筋肉によっては外側についているにもかかわらずインナーマッスルと呼ばれることも有ります。

なので「インナー」「アウター」ではなく「筋肉の働き」で分ける呼び方もあります。

  • モビリティーマッスル
    モビリティー筋は大きく収縮伸張して関節を動かす働きをします。
  • スタビリティー筋は逆に動かないようにじっと固定する働きをします。

  • スタビリティーマッスル
    スタビリティー筋は逆に動かないようにじっと固定する働きをします。

例えばアウターマッスルとしてわかりやすい大胸筋は、ベンチプレスや腕立て伏せをするときはモビリティー筋として働きます。肩関節を固定するような場面ではスタビリティー筋としも働きますがメインはモビリティーですね。このような筋肉を「グローバルマッスル」と呼ぶこともあります。

逆に典型的なインナーマッスルなお腹の奥にある腹横筋や横隔膜は、お腹をひっこめたり呼吸をする時はモビリティーとして働きますが、体幹の固定として働いている時はスタビリティー筋となります。このような筋肉を「ローカルマッスル」と呼ぶことも有ります。

ところが関節回りには関節をしっかり固定する小さな筋肉があります。例えば股関節後部にある梨状筋などは稼動域が小さくほぼスタビリティー筋としての働きが中心になります。このような稼動域の短いローカル筋は、靭帯のように硬いので、グローバル筋のように目に見えるような形で「ストレッチして伸ばして疲労回復」ということはほぼ無理です。ただしグローバル筋のストレッチをすればかかわりのあるローカル筋にも刺激は入ると思います。