あの昭和筋トレに血圧降下の効果がある?



不肖ワタクシは70年代に小学校に入り、91年に大学を卒業しましたが、高校は軟式野球、大学では空手道部でした。

いずれも、当時はもちろん考えて練習やトレーニングをしてるんですが、今思えば根本的に「精神主義」「根性主義」がベースになっていました。科学的なデータとかそんなものは考えもしてませんでした。

高校三年のときは、プロ野球の日本シーズで当時最強だった「管理野球」西武ライオンズが「面白野球」の阪神タイガースに負けるという熱狂的な”大事件”もあったので、世の中的にはやはり科学的な考え方というのは否定的な風潮だったのだと思います。西武は完全に悪役にしたてられていましたから。

その野球部では、シーズンオフの冬場には筋トレをしてました。腕立て伏せ、腹筋、ハイキン、ダッシュ。もちろん適正負荷とか一切考えず全員一斉に「いち、にい、さーん・・・・」て感じでやってました。それからやった記憶があるのがいわゆる「空気椅子」!何秒やったか覚えてませんが、どの筋トレもとにかくがまんすればするほどよいのだ、みたいなやり方だったと思います。

ところがそのいかにもショーワな空気椅子に、なんと「血圧が降下する効果がある」ということがわかってきたそうです。

しかも負荷や時間、セット数も目安があります。現時点で推奨される方法は

  • 30%程度の負荷で2分間
  • インターバル2分間
  • 4セット
  • 息を止めない
  • 週3回

詳説すると、まず「30%」の負荷とはどのようなものてか。空気椅子はアイソメトリクストレーニング、つまり通常の筋トレのように筋肉を伸び縮みさせるのではなく同じ姿勢で力を入れ続ける「等尺性収縮」の運動です。筋肉をこのこの等尺性収縮で最大努力で収縮させた(力を入れ続けた)場合を100%とします。だいたい7秒程度力を入れ続けることができると思います。

その30%で下半身の筋肉の力を発揮するということですが、ちょっと最初は力加減が難しいと思います。まず2分間やってみて、余裕でクリアーできたら次は少し力を強く入れて2分間、という具合にやってみよう。